スリーディーシステムズとナノ・ディメンションの二社から激しい買収攻勢を仕掛けられているアメリカの大手3Dプリンターメーカーのストラタシスが、スリーディーシステムズと合併に向けた交渉を開始したとアメリカの現地メディアが報じている。
それによると、ストラタシスの取締役会はスリーディーシステムズによる最新のテンダーオファーを「超越的提案」であると認識しており、スリーディーシステムズの取締役会と実務的な交渉を始めたとしている。ただし、現時点では両社が合併に完全に合意したという確証は得られていないとしている。
ストラタシスはまた、ストラタシスの株式1株を現金24ドルで買取るというナノ・ディメンションによるテンダーオファーについて、ストラタシスの株主にとって最大の利益をもたらすものではないとして否定的な姿勢を示している。ストラタシスの取締役会はナノ・ディメンションによるテンダーオファーを「ストラタシスの株主をミスリードし、脅迫し、ストラタシスの企業価値を甚だしく低評価している」と酷評している。
ストラタシスに対しては、スリーディーシステムズがストラタシスの株式1株を現金7.50ドルと合併後の新会社の株式1.5444株で買取るテンダーオファーをしている。スリーディーシステムズによると、このテンダーオファーをストラタシスの株主が受け入れた場合、ストラタシスの株主は合併後の新会社の44%を保有することになる。