アメリカの航空宇宙大手のロッキードマーティンが、フロリダに拠点を置く3Dプリンティングサービスビューローのシンタビア(Sintavia)に投資したとして話題になっている。投資の詳細については明らかにされていないが、シンタビアに対する一定の経営権を確保する程度の出資がなされたと見られている。
シンタビアはロッキードマーティンに対し、2019年から航空機用部品などの提供を行っている。提供している部品にはF-35戦闘機やF-22戦闘機のウェポンシステム用部品などが含まれているという。
ロッキードマーティンのプロセストランスフォーメーション担当副社長のデーヴィッド・タトロ氏は、「今回のロッキードマーティンによる戦略的投資は、昨年12月に発表されたシンタビアとのジョイントディベロップメントに関する合意をさらに拡大するものです。アディティブ・マニュファクチャリングで製造されるパーツのデザインや供給能力を強化し、両社のコラボレーションをより強固にしてまいります」とコメントしている。
シンタビアは2015年設立、NADCAP(National Aerospace and Defense Contractors Accreditation Program:アメリカ航空防衛関連事業者認定プログラム)の認証を受けた初のサービスビューロー。これまでに航空宇宙分野を中心に急速に事業を拡大してきている。