ドイツの3Dプリンティングソフトウェアメーカーの3ユアマインドが、米海兵隊システム・コマンドから250万ドル(約3億5000万円)規模の契約を獲得した。契約では、3ユアマインドが開発中のパーツ認識ソフトウェアを米海兵隊システム・コマンドのデジタルマニュファクチャリング・データシステムに搭載するとしている。米海兵隊システム・コマンドのデジタルマニュファクチャリング・データシステムは、海兵隊が運用している軍事品のパーツのデータを管理するデータベース。
3ユアマインドの北米担当副社長のウィリアム・クエルヴォ氏は、「これまでの製造方法が抱える根本的なギャップの問題を、アディティブ・マニュファクチャリング技術を使って解決しようとする米海兵隊システム・コマンドの熱意に大いに鼓舞されています。我々が壮大なプロジェクトの一員になれることを嬉しく思っています」とコメントしている。
3ユアマインドのプラットフォームは、これまでにドイツ鉄道、ボッシュなどを含む航空宇宙、防衛、自動車、ヘルスケアなどの多数の産業ユーザーに採用されている。
3ユアマインドは2014年に、ドイツの大手メタル3DプリンターメーカーのEOSが設立したEOSアディティブ・マニュファクチャリング・ベンチャープログラムなどの出資を受けて設立された。3ユアマインドには、これまでにドイツ投資銀行、ヨーロッパ地域開発基金などの公的機関も出資している。