アメリカの大手3Dプリンターメーカーでニューヨーク証券取引所上場のスリーディーシステムズが、先にデスクトップメタルの吸収合併を発表した同じくアメリカの3Dプリンターメーカーのストラタシスを買収するオファーを出していたことが明らかになった。ストラタシスが出したプレスリリースによると、スリーディーシステムズはストラタシスの発行済み株式を一株あたり現金7.50ドルとスリーディーシステムズの新株1.2507分で買取り、ストラタシスを買収したいとしている。買収が実現すると、ストラタシスの株主は買収後の新スリーディーシステムズの株式の40%を保有する形になるとしている。
ストラタシスに対しては、イスラエルのエレクトロニック3Dプリンターメーカーのナノ・ディメンションが買収を提案している。ナノ・ディメンションは、手元に10億ドル(約1400億円)の潤沢な現金を保有しており、ストラタシスの株主に対してストラタシスの発行済み株式を一株18.00ドルで買取る提案をしている。なお、ナノ・ディメンションは現時点でストラタシスの発行済み株式の14%を保有する大口株主となっている。
現時点では、ストラタシスによるデスクトップメタルの買収の動向に注目が集まっており、スリーディーシステムズによるストラタシスの買収提案がどのように推移するかについては不透明な状況となっている。