アメリカの大手3Dプリンターメーカーのストラタシスが、イスラエルで進行中のナノ・ディメンション対マーチンソンの訴訟についてのコメントを発表した。それによると、2023年3月に行われたナノ・ディメンションの臨時株主総会において、マーチンソンが発議したナノ・ディメンションの四人の取締役の解任決議を出席株主の92%が賛成したという訴えを裁判所が認めたことを、ストラタシスの株主は正しく理解する必要があるとしている。なお、解任の対象者には、ナノ・ディメンションの会長兼CEOのヨアヴ・スターン氏も含まれている。
また、イスラエルの裁判所は、現地時間の2023年4月16日に、マーチンソンが訴えていた二人のナノ・ディメンションの新取締役の就任を認める決定を下したとも説明している。マーチンソンは、ナノ・ディメンションの会長兼CEOを選任したナノ・ディメンションの臨時取締役会の決議を無効であると訴えている。
一方、ナノ・ディメンションはストラタシスの株主に対し、ストラタシスの株式を一株25.05ドルで買取る提案を行っている。
ストラタシスの取締役会は、これまでにナノ・ディメンションによる最終買収提案を満場一致で拒否している。