ドイツのオンライン・オンデマンド・アディティブ・マニュファクチャリングポータルのメーカーバース（MakerVerse）が、シリーズA投資で940万ユーロ（13億6300万円）の資金調達に成功した。出資したのはシーメンス・エナジーとツァイスを筆頭とするドイツ企業による投資グループ。バリュエーションなどの投資の詳細については明らかにされていない。

メーカーバースは、昨年2022年に設立されたばかりのスタートアップ企業。各種のパーツなどの製造委託先を探すバイヤーと、3Dプリンターなどのアディティブ・マニュファクチャリングデバイスやCNCマシニングなどを使ってモノづくりを行うセラーとをつなぐアディティブ・マニュファクチャリングマッチングポータルを運営している。

メーカーバースの創業者でCEOのマーカス・シーボルドによると、メーカーバースには出資者のシーメンスやツァイスといったドイツを代表するメーカーが参加しており、他のアディティブ・マニュファクチャリングポータルよりも高い製造能力を確保している点が差別化要因になっているとしている。

メーカーバースは、調達した資金をサポート機能の拡張や、製造能力の向上に投じるとしている。