アメリカの大手3Dプリンターメーカーのスリーディーシステムズが、中国への違法輸出で2700万ドル(約36億4500万円)の和解金の支払いについてアメリカ政府と合意していたことがわかった。
現地メディアの報道によると、スリーディーシステムズは、軍事用飛行機用部品や電子機器の設計図、ブループリント、技術関連情報などをサービスビューローのクイックパーツを経由して中国に電子メールで送信していたという。送信された書類の中には、アメリカ政府の輸出許可が必要なものが複数含まれていたという。
スリーディーシステムズはまた、NASAやアメリカ国防省の随意契約に関する技術上のデータが記された書類なども中国へ送信していたとしている。
またアメリカ商務省によると、スリーディーシステムズは、輸出許可なしで3Dプリンター用メタル合金パウダーを中国へ輸出したとしている。
スリーディーシステムズは、「アメリカ政府の各省と和解できたことに大変安堵しています。今後もアメリカ政府が定めた輸出規制プログラムを遵守してゆきます」とコメントしている。
アメリカ政府は、昨年2022年度一年間で別の三社に対して、中国への違法輸出に対して処分を課している。