ブラジルの大手石油化学会社のブラスケムが、アメリカのフィラメントメーカーのタウルマン3Dを買収した。買収金額などの詳細については明らかにされていない。
ブラスケムは2020年4月より3Dプリンター用フィラメントの販売を開始し、これまでに14種類のポリマー系フィラメントを販売してきた。タウルマン3Dの買収により、自社の製品ラインナップにタウルマン3Dのナイロン系フィラメントが新たに加わる。
タウルマン3Dの買収について、ブラスケムのグローバル・コマーシャルディレクターのジェイソン・ヴァグノッチ氏は、「タウルマン3Dの買収により、世界中にハイレベルの顧客を持つフィラメントメーカーを傘下に収めることができました。ブラスケムの市場シェアを倍増し、我々の成長戦略を加速することになるでしょう」とコメントしている。
タウルマン3Dは米ミズーリ州セントルイスに拠点を置く2011年設立のアメリカのベンチャー企業。設立以来各種の高機能、高品質の3Dプリンター用フィラメントを開発し、アメリカを中心に世界中の3Dプリンターコミュニティから高い支持を集めている。
ブラスケムはブラジル・サンパウロに拠点を置く石油化学会社。アメリカ大陸においてエクソンモービル、ダウ・ケミカルに次ぐ第三の規模の巨大企業。