ドイツの工業用3Dプリンターメーカーで米NASDAQ上場のVoxeljetが、2022年度第三四半期決算を発表した。それによると、同社の同期間中の売上高は570万ユーロ(約8億2650万円)で、前年同期比で16.1%増加した。サービス部門の売上高増が全体を牽引する結果となった。経常収支は870万ユーロ(約12億6150万円)の赤字だった。
Voxeljetは2019年から経常収支の赤字が続いており、ゴーイングコンサーンのリスクが懸念されている。
Voxeljetのルドルフ・フランツCFOは、ドイツ本社の土地と建物をセールアンドリースバックして2650万ユーロ(約38億4250万円)のキャッシュを捻出したとしている。
2022年度第三四半期決算の発表とともに、Voxeljetは2022年度通年の売上見通しを2500万ユーロ(約36億2500万円)から3000万ユーロ(約43億5000万円)にアップデートした。
Voxeljetは、ドイツ・フライドバーグに拠点を置く3Dプリンターメーカー。主に砂型造形用大型3Dプリンターなどを製造している他、自社の3Dプリンターを使ったオンデマンド3Dプリンティングサービスを提供している。