インポシブル・フーズが従業員の6%をレイオフ

アメリカの代替肉メーカーのインポシブル・フーズが、従業員の6%をレイオフする。新たにCEOに就任したばかりのピーター・マクギネス氏が明らかにした。

マクギネス氏は、メディアに公開したメモで「組織の中で重複している一部のポジションや、我々のコアビジネスと関連性が無いポジションを削除するという非常に難しい決断を行いました。我々のビジネスがスケールする今後、新たな組織の筋肉を形成する人材を戦略的に採用してゆきます」とコメントしている。

インポシブル・フーズでは、9月に社長のデニス・ウッドサイド氏が辞任するなど、人事上の混乱が続いている。

アメリカでは、進行するインフレの影響などにより代替肉の売上が減少している。市場調査会社IRIによると、アメリカの2022年9月4日までの一年間で代替肉の売上が対前年比で10.5%減少したという。進行するインフレと、代替肉の「過度に環境問題を意識するイメージ」が消費者に嫌われた可能性があるとしている。

マクギネス氏は、代替肉に対する消費者の意識はいまだ低く、インポシブル・フーズを含めた代替肉メーカーによるさらなる啓蒙活動が必要だとしている。

インポシブル・フーズやビヨンド・ミートなどの代替肉メーカーの多くは、代替肉の製造に3Dプリンターを使っている