インドのスタートアップロケットメーカーが5100万ドルの資金調達に成功

インドのスタートアップロケットメーカーのスカイルート・エアロスペースが、シリーズB投資で5100万ドル(約72億9300万円)の資金調達に成功した。出資したのはシンガポールの大手投資ファンドのGIC。バリュエーションなどの投資の詳細については明らかにされていない。スカイルート・エアロスペースは、調達した資金をヴィクラムロケットと極低温ロケットエンジン「ダワン-1」の開発などに投じるとしている。

スカイルート・エアロスペースのパワン・クマー・チャンダナCEOは、「今回の資金調達により、衛星打ち上げを予定されているすべてのお客様に対してロケット打ち上げのためのインフラストラクチャーを整備することが可能になります。我々のミッションは業界最高クラスの手軽で信頼できるロケット打ち上げサービスを提供することです。GICという世界的なリーディングインベスターを我々のチームにお迎えできることを誇りに思います」とコメントしている。

スカイルート・エアロスペースは、自社の極低温ロケットエンジン「ダワン-1」を大型3Dプリンターで製造している。

スカイルート・エアロスペースは、2018年にインド宇宙研究所出身の科学者パワン・クマー・チャンダナ氏らが設立したロケットメーカー。インド・ハイダラーバードに拠点を置き、小型ロケット「ヴィクラム」シリーズを製造している。