ドイツのハイエンドメタル3Dプリンターメーカーで米NASDAQ上場のヴォクセルジェットが、3Dプリンティングヘッドクォーターのセールアンドリースバックを実施した。ドイツ・フリードバーグにある広さ1万2577平方メートルの大きさの3Dプリンティングヘッドクォーターは独立系の不動産投資家へ売却され、ヴォクセルジェットに15年間リースバックされる。この取引により、ヴォクセルジェットは2650万ユーロ(約37億1000万円)相当の現金を手にした。
ヴォクセルジェットのCOO兼CFOのルドルフ・フランツ氏は、「利益確保へ向けての道のりを辿る中、このセールアンドリースバックは、既存株の希薄化を招かないという我々の目的に合致したものです。手にした現金は、既存の借入の返済などに回し、さらに我々のメインビジネスにフォーカスするために活用します」とコメントしている。
コロナ禍、世界的なサプライチェーン停滞、インフレーションの進行などにより、ヴォクセルジェットは厳しい経営を余儀なくされている。今年2022年度第一四半期において、フォクセルジェットの短期負債の総額は2360万ユーロ(約33億400万円)となっている。また、長期負債の総額は1240万ユーロ(約17億3600万円)となっている。