米コロラド州エリーに拠点を置く3Dプリンター用メタルパウダーメーカーのエレメンタム3Dが、2200万ドル(約25億3000万円)の資金調達に成功した。出資したのは大手ベンチャーキャピタルを筆頭とする投資シンジケート。バリュエーションなどの投資の詳細については明らかにされていない。
エレメンタム3Dは、調達した資金をオペレーションの効率化や新素材の研究開発などに投じるとしている。
エレメンタム3Dの創業者で社長のジェイコブ・ニュークターライン氏は、「我々は顧客とともに基本的なデータを積み上げ、ともに一連の試行錯誤を繰り返しています。そして、今や多くの顧客がプロダクションスケールのフェーズへ移行しつつあります。研究開発のフェーズから本格的なプロダクションのフェーズへ移行しています。そして、我々は、航空宇宙レベルのメタルパウダー素材を供給できる唯一の企業です」とコメントしている。
エレメンタム3Dは2014年設立。大手3DプリンターメーカーのスリーディーシステムズのDMPフレックス350プラットフォーム用のアルミニウムパウダー「A6061-RAM2」などを製造している。エレメンタム3Dには日本の住友商事も出資している。