事業を停止したアメリカの3Dプリント自動車メーカーのローカルモーターズの自動運転バスOlliが、昨年2021年12月にカナダで衝突事故を起こしていたことが明らかになった。カナダ現地の報道によると、事故が発生したのはケベック州トロント近郊の街ウィットビーで、時速20キロで走行中に突然歩道の街路樹へ突っ込んだという。この事故により、Olliの運転を監視していた保安用運転手が怪我をし、トロントの救急医療センターへ搬送されたという。なお、現地の警察によると、これまでに事故の原因はわかっていない。
トロント市は2020年にローカルモーターズと契約を交わし、2021年春から市内でOlliによる自動運転の実証実験を行っていた。
ローカルモーターズは、2022年1月14日までにすべての事業を停止したことが明らかになったが、この事故と事業停止との関係はわかっていない。
ローカルモーターズは2007年設立。創業当初よりマイクロファクトリーのコンセプトを掲げ、3Dプリンターを使った自己完結的な車づくりを展開していた。同社の自動運転バスOlliは、アメリカ各地で導入されたほか、カナダ、ドイツ、イタリアでも導入されていた。