マイクロソフト幹部のスコット・ヴァン・ヴリエット氏がリラティビティ・スペースへ入社

マイクロソフト幹部のスコット・ヴァン・ヴリエット氏が、ロケット製造スタートアップ企業のリラティビティ・スペースへ入社して話題になっている。ヴリエット氏は、マイクロソフトのビデオ会議システム「チームズ」の開発チームを率いていたことで知られている。また、マイクロソフト入社前は、Amazonのヴォイスアシスタント・プラットフォームの「Alexa」の開発チームを率いていた。スコット氏は、リラティビティ・スペースのソフトウェア・エンジニアリングチームを率いることとなる。

リラティビティ・スペースの共同創業者でCEOのティム・エリス氏は、「スコットのこの業界への参入は、特にソフトウェアの領域において限りない拡大の可能性をもたらすでしょう。リラティビティ・スペースが行っていることのすべてにおける、マニュファクチャリングからソフトウェアとデータドリブンアプローチへの転換という、次世代のパラダイムシフトを実現させてくれることを確信しています」とコメントしている。

リラティビティ・スペースは、ロケット用部品の95%を3Dプリンターで製造していることで知られている。同社のロケットは、競合他社のロケットよりも100分の1の数の部品で組み立てられているとしている。同社の3Dプリントロケットのテラン1号は60日程度で3Dプリントでき、打ち上げコストはわずか1000万ドル(約11億円)程度としている。