FATHOMがニューヨーク証券取引所に上場

アメリカの大手3DプリンティングサービスビューローのFATHOMが、ニューヨーク証券取引所に上場した。SPAC(特別買収目的会社)のアルティマ・アクイジション・コーポレーションⅡとの合併によるもので、「FATH」のティッカーシンボルで取引されている。取引初日の時価総額は15億ドル(約1725億円)となった。

なお、FATHOMはイリノイ州シカゴに拠点を置くプライベートエクイティファームのコア・インダストリアルパートナーズが2019年に買収し、子会社化していた。

FATHOMのライアン・マーティンCEOは、「我々が上場できたのは、我々が強力で利益をあげている会社だからです。この上場によりFATHOMの成長を加速させ、さらなるM&Aを行うための財源とし、アディティブ・マニュファクチャリング業界における重要なニューテクノロジーへの投資を展開していきます。それにより、我々のターゲットマーケットでの活動を活発にし、これまでになかったレベルの効率性とレスポンシブ対応を提供してゆきます」とコメントしている。

FATHOMは2008年設立。全米12箇所に製造拠点を有し、3Dプリンティングなどのアディティブ・マニュファクチャリングサービスに加え、CNCマシニング、射出成型、ツーリング、シートメタル・ファブリケーション、デザイン、エンジニアリングなどの各種のサービスを提供している。