アメリカの3Dプリンターメーカーのデスクトップメタルが、2021年度第二四半期決算を発表した。それによると、同期間中の売上高は1900万ドル(約20億9000万円)で、2021年度第一四半期の1130万ドル(約14億3000万円)から68%増加した。一方、経常収支は4320万ドル(約47億5200万円)の赤字だった。
投資家向け説明会には、デスクトップメタルが先日買収したExOneのジョン・ハートナーCEOが招待された。ハートナー氏は、デスクトップメタルとExOneとの合併について、「合併により顧客の問題解決のスピードを加速し、メタル・アディティブ・マニュファクチャリングの現場を、数年分前倒しすることが出来る」との前向きなコメントを発した。
デスクトップメタルは、今年2021年1月に3Dプリンターメーカーのエンビジョンテックを買収したのを皮切りに、3月にアダプティブ3D、7月にエアロシントとビーコンバイオ、8月にExOneを、それぞれ買収している。2021年6月末時点のデスクトップメタルが保有する現金の残高は5億1450万ドル(565億9500万円)で、ある関係者は、デスクトップメタルは今後も現金と株式による同業他社のM&Aを進めて行くと見ている。
デスクトップメタルは、2021年度の通年の売上高を1億ドル(約110億円)程度と見込んでいる。