アメリカの3Dプリンターメーカーでニューヨーク証券取引所上場のデスクトップメタルが、2021年度第一四半期決算を発表した。それによると、同期間中の売上高は1130万ドル(約12億4300万円)で、前年同期から234%のプラスとなった。買収したエンビジョンテックの売上が上積みされたことが大きなプラスとなった。
一方、形状収支は5910万ドル(約65億円)の赤字で、事前予想の3000万ドル(約33億円)の赤字を大きく上回った。デスクトップメタルは、昨年2020年12月のニューヨーク証券取引所の上場に伴う一般管理費の一時的な増加が赤字拡大の原因だと説明している。
決算の発表を受け、デスクトップメタルの株価は11%下落して取引を終えた。
デスクトップメタルの創業者でCEOのリック・フュロップ氏は、「昨年のニューヨーク証券取引所上場時に示したタイムラインを、今後さらに加速してゆきます。我々の当初の目標である10億ドル(時価総額)は今も不変のゴールです。2020年代の終わりまでに1兆4060億ドル(約154兆6600億円)規模の3Dプリンティング市場において、二けたのシェアをとることを目指します」とコメントしている。
デスクトップメタルは、昨年2020年12月に、SPAC(特別買収目的会社)を通じてニューヨーク証券取引所に上場している。