アメリカの3Dプリンターメーカーのデスクトップメタルが、アディティブ・マニュファクチャリング用エラストマー素材開発のアダプティブ3Dを買収した。買収金額などの詳細は明らかにされていない。
アダプティブ3Dは2014年設立。テキサス州ダラスに拠点を置き、ポリマーレジン素材などのエラストマー素材を製造している。
デスクトップメタルの創業者でCEOのリック・フュロップ氏は、「アダプティブ3Dの買収により、デスクトップメタルの垂直統合戦略をさらに加速し、ポリマーアディティブ・マニュファクチャリングにおける我々のポートフォリオをさらに拡張することが可能になります。エラストマー素材やラバー素材は、アディティブ・マニュファクチャリング2.0におけるキラーアプリであり、アダプティブ3Dは世界一のフォトエラストマーレジンを製造しています。アダプティブ3Dの素材と我々のプリンターを組み合わせることで、スループットや汎用性などにおける最高のソルーションを提供できるようになるでしょう」とコメントしている。
デスクトップメタルは、昨年2020年12月にSPAC(特別買収目的会社)を通じてニューヨーク証券取引所に上場した。上場により獲得した潤沢なキャッシュをもとに、デスクトップメタルは積極的にM&A活動を展開している。デスクトップメタルは、今年2021年1月にも歯科医療用3Dプリンターメーカーのエンビジョンテックを買収している。