アメリカの大手3Dプリンターメーカーのスリーディーシステムズが、2021年度第一四半期(2021年1月~3月)決算を発表した。それによると、同期間中の売上高は1億4610万ドル(約160億710万ドル)で、前年同期の1億3560万ドル(約149億1600万ドル)から1050万ドル増加した。
また、同期間中の経常収支は4520万ドル(約49億7200万円)の黒字で、一株当たり利益は17セントだった。前年同期の1890万ドル(約20億7900万円)の赤字から大きく改善した。新型コロナウィルスのパンデミックが続くアメリカで、医療セクターでの売上拡大が貢献した。決算の発表を受け、ニューヨーク証券取引所で取引されている同社株は、前日終値の35%高値で取引を終えた。
部門別売上では3Dプリンター製品売上が全体の64%を占め、前年同期から17.4%のプラスとなった。サービス部門売上は前年同期から6%のマイナスとなった。医療セクターの売上も好調で、前年同期から38.7%のプラスとなった。医療セクターの好調を受け、スリーディーシステムズはコロラド州デンバーにある3Dプリンティングセンターを拡張すると発表した。
医療セクターを強化する流れを受け、スリーディーシステムズは先月フィラデルフィアに拠点を置くバイオ3DプリンターメーカーのAlleviを買収している。