オーストリアのフードテックスタートアップ企業のREVOフーズが、シードファンディングで150万ユーロ(約18億7500万円)の資金を調達した。出資したのはヘイゼルポンド・キャピタル、フレンド2グロー、MKOホールディングスなどのベンチャーキャピタルと、オーストラリア研究開発局、ウィーン経済局などの公的機関。出資比率やバリュエーションなどの投資の詳細については明らかにされていない。
REVOフーズはオーストラリアのウィーンに拠点を置き、独自開発したフード3Dプリンターでプラントベースドのサーモンやツナなどを製造している。素材には豆系プロテイン、海藻、食物繊維などが使われ、食感は通常のサーモンやツナとほとんど同じだという。
REVOフーズの広報担当者は、「よく『御社のプラントベースドのサーモンやツナは、天然のサーモンやツナよりも健康的ですか?』という質問をお受けします。我々の答えは『No』です。我々のプラントベースドのサーモンやツナは、天然のサーモンやツナよりももっと健康的です。タンパク質、オメガ3、食物繊維、ビタミン12が豊富に含まれており、天然のサーモンやツナのように汚染もされていません。必要な栄養素が十分で、海洋を汚染することもありません」とコメントしている。
REVOフーズは、調達した資金を市場拡大のためのマーケティングなどに投じるとしている。同社は昨年からプラントベースドのサーモンをオーストリア市場での販売を開始しているが、他のヨーロッパ諸国での販売を開始したいとしている。