ExOneが2020年度決算を発表

ドイツのバインダージェット3DプリンターメーカーのExOneが、2020年度決算を発表した。それによると、同社の2020年度の売上高は5930万ドル(約62億2650万円)で、前年の5533万ドル(約58億965万円)から11%増加した。部門別売上高では、3Dプリンターの売上高が3140万ドル(約32億9700万円)で、前年から15%増加した。素材、サービス、その他の売上高は2780万ドル(約29億1900万円)で、前年から7%増加した。新型コロナウィルスの世界的な感染拡大により、業績を落とす3Dプリンターメーカーが相次ぐ中、善戦した結果となった。

ExOneのジョン・ハートナーCEOは、「高速で、経済的で、簡単にアルミニウムを3Dプリントすることは、軽量で精密なモノづくりにおける大きなブレークスルーになります。我々の世界クラスのエンジニアと研究者は、そうした困難な課題に挑戦し、そうしたアチーブメントを必ず達成してくれると信じています」とコメントしている。ExOneは、自動車メーカーのフォードと共同で、3Dプリンターを使った軽量アルミニウム部品の製造実験を開始している。

ハートナーCEOは、現在も新型コロナウィルスの向かい風を受けており、一部のユーザーに買い控えが見られるものの、十分な受注残を抱えており、一定の売上は確保できると見込んでいるとしている。