リトアニアの大手3DモデルプロバイダーのCGTraderが、シリーズB投資で950万ドル(約9億9750万円)を調達した。出資したのはイヴィル・グロース・パートナーズ、カルマ・ベンチャーズ、LVVグループなどのベンチャーキャピタル。CGTraderは、調達した資金を同社のプラットフォームの拡張などに投じるとしている。
CGTraderは2011年に現在同社COOのマリウス・カリティス氏とCEOのダリア・サライテ氏が共同で設立した。同社のマーケットプレースには110万の3Dモデルと365万人の3Dデザイナーが登録し、各種の3Dモデルが売買されている。CGTraderによると、同社のマーケットプレースは全世界の37万の企業が利用し、Nike、マイクロソフト、ステープルズなどの大手企業も含まれているという。
「CGTraderを利用するすべてのコミュニティメンバーとともに、今回の投資を歓迎します。我々のフォーカスは3DモデルのマーケットプレースとARsenalエンタープライズ・プラットフォームを進化させ、我々のコミュニティにより多くの新たな事業機会をもたらすことです」とコメントしている。
CEOのダリア・ラサイテ氏は、「3Dモデルはプロの産業ユーザーが利用するだけでなく、Eコマースを展開している個人も利用するようになってきています。我々のARsenalエンタープライズ・プラットフォームを使えば、写真レベルの3Dビジュアルを、通常の10分の1の価格で作成することができます」と説明している。