アメリカの著名投資家ウォーレン・バフェット率いるバークシャー・ハサウェイが、ドイツのメタル3DプリンターメーカーのSLMソルーションズの買収を検討しているという噂が広がっている。ある関係者によると、バークシャー・ハサウェイは、2015年に買収したメタルコンポーネントメーカーのプレシジョン・キャストパーツを通じ、SLMソルーションズの買収を検討しているという。

ウォーレン・バフェットは、昨年新興企業のスノーフレークのIPOに投資するなど、テック系企業への投資を拡大している。スノーフレークは、AIをベースとしたデータウェアハウスをクラウドベースで提供する企業で、主に産業ユーザーにプラットフォームを提供している。

ウォーレン・バフェットはまた、2016年頃よりAppleへの投資を拡大し、今日までにApple株を245,155,566株、時価総額89,432,750,000ドル（約9兆3870億円）まで買い増している。現時点において、バークシャー・ハサウェイのポートフォリオ全体におけるAppleのシェアは44.18%に達している。

ウォーレン・バフェットは、バンク・オブ・アメリカやコカ・コーラなどの、アメリカの伝統的企業への投資を好んで行ってきたことで知られているが、最近はポートフォリオに変化が生じてきている。バフェットが今後、3Dプリンターを含むアディティブ・マニュファクチャリングの領域にも投資するか、関係者が注目している。