アメリカの大手3Dプリンターメーカーのスリーディーシステムズが、2020年度第三四半期決算を発表した。それによると、同社の同期間中のGAAPベースの売上は1億3510万ドル(約141億8550万円)で、前年同期の1億5530万ドル(約163億650万円)から2020万ドル減少した。新型コロナウィルスの世界的な感染拡大により多くの3Dプリンターメーカーが売上減少などの悪影響を受ける中、スリーディーシステムズの業績も悪化した結果となった。
2020年度第三四半期決算の発表とともに、スリーディーシステムズは傘下のCADソフトウェアメーカーのシマトロンを6500万ドル(68億2500万円)でバッテリー・ベンチャーズに売却すると発表した。
2020年度第三四半期決算について、新たにスリーディーシステムズのCEOに就任したジェフリー・グレイブズ氏は、「新型コロナウィルスのパンデミックが続く中、比較的良好な数字を確保できたことを嬉しく思います。特にヘルスケアとインダストリーのセクターでの売上は対前年比で20%増加し、改善の兆しが見えています。ビジネス環境の脆弱性は当面続きますが、第四四半期へ向けて改善のトレンドが続くと予想しています。」とコメントしている。
第三期四半期決算の発表を受け、ニューヨーク証券取引所で取引されている同社の株価は前日から14.94%上昇し、6.54ドルで取引を終えた。