Printrbotが事業再開、新型3Dプリンターをリリース

2018年7月に事実上経営破綻した3DプリンターメーカーのPrintrbotが2年ぶりに事業を再開する。Printrbot創業者でCEOのブルック・ドラム氏が自身のツイッターで明らかにした。

現地時間の先週投稿されたドラム氏のツイートによると、ドラム氏は新たに開発したFDM3Dプリンター「Printrbot Pro」を1099ドル(約11万6500円)で販売するという。「Printrbot Pro」はアメリカで製造され、アメリカ国内でのみ99台販売されるとしている。

Printrbotは、2010年に牧師出身のドラム氏が設立。2011年に小型組立3Dプリンター「Printrbot simple」のキックスターターキャンペーンを展開、83万ドル(約9300万円)を集めるヒットキャンペーンとさせた。Printrbotは低価格を売りに、学校などの教育機関を中心にユーザー層を拡げていた。しかし、設立当初よりオープンソースポリシーを徹底し、また価格が相応に安すぎるとの評判を受け、事業としての採算性が確保できているのか疑問視する向きが多かった。実際に、同社の経営は終始赤字が続き、2018年の経営破綻という結果になった。

Printrbotのホームページによると、同社は負債などの債務を一掃し、フレッシュな状態でビジネスを再開するとしている。

業界関係者の多くは、Printrbotの事業を再開したドラム氏が、長年続けてきた3Dプリンターの安売り路線を脱却できるか注目している。