オーストラリアのメタル3Dプリンティング・サービスビューローが、700万オーストラリアドル(約5億2948万円)の資金調達に成功した。
資金調達を成功させたのはオーストラリア・アデレードに拠点を置くAML3D。調達した資金はメタル3Dプリンターなどの製造機器の開発や、スタッフの拡充などに充てられるという。
AML3Dのマネージングディレクターのアンドリュー・セールズ氏は、「既存株主と新規株主の皆様から強力なサポートが得られたことを嬉しく思います。調達した資金は、アディティブ・マニュファクチャリングの世界における業界リーダーとしての我々のポジションをより強固にするために使う予定です」とコメントしている。
AML3Dは、オーストラリア証券取引所に株式を上場し、9オーストラリアドル(約6億8000万円)の資金を調達している。同社は上場によって調達した資金を、シンガポールのアディティブ・マニュファクチャリング・センターの開設などに投じている。
AML3Dは2014年設立。オーストラリアのフリンダーズ大学学長のステファン・ガーラック氏らが中心となって設立した。設立以来、同社は独自開発したラージメタル・アディティブ・マニュファクチャリング技術を航空宇宙、自動車、医療などの産業セクターのユーザーに提供してきている。オーストラリアの産業ユーザーに加え、シンガポールを中心とするアジア太平洋地区のユーザーにサービスを提供している。