HPが2020年度第三四半期決算を発表

HPが2020年度第三四半期決算を発表した。それによると、同社の同期間中の売上は146億ドル(約1兆5476億円)で、前年同期の143億ドル(約1兆5158億円)から微増となった。2020年度第三四半期決算の発表を受けて、ニューヨーク証券取引所に上場している同社の株価は4%増加した。新型コロナウィルスの世界的な感染拡大により、多くの大手メーカーの業績が悪化する中、HPは比較的好調な結果を残す形となった。

2020年度第三四半期決算について、HPの社長兼CEOのエンリケ・ロレス氏は、「コンスーマーマーケットとコマーシャルマーケットの両方において、我々はリーダーシップを発揮しています。職場や学校における需要に対し、フレキシブルに対応しています。我々の幅広いポートフォリオと誠実な仕事ぶりは、我々を顧客の価値創造へ導いています」とコメントしている。

HPの売上はパーソナルシステム部門とプリンティング部門に二分され、特にパーソナルシステム部門の売上が好調だった。中でもノートブックの売上が73億ドル(約7738億円)で、前年同期から30%増加する結果になった。一方で、デスクトップPCの売上は22億ドル(約2332億円)で、前年同期から29%減少した。また、ワークステーションの売上も4億ドル(約424億円)と、前年同期から30%減少した。結果的に、パーソナルシステム部門全体の売上は前年同期から9.7%増加した。