カリフォルニア州サンタクララに拠点を置く3Dプリンティング企業のAREVOが、2500万ドル(約26億5千万円)の資金調達に成功した。
出資したのはディファイ・パートナーズ、GGVキャピタル、コースラ・ベンチャーズ、アラバスターなどのベンチャーキャピタル。バリュエーションなどの投資の詳細は明らかにされていない。シリーズBとなる今回の投資により、AREVOが調達した資金の総額は6000万ドル(約63億6千万円)となった。
GGVキャピタルのマネージングパートナーのハン・トゥン氏は、「AREVOは、GGVキャピタルがフォーカスしている三つの領域に完全にフィットする絶好の投資先です。すなわち、コンスーマーインターネット、エンタープライズ、スマートテックです。AREVOは経験豊かな経営チームに率いられており、確たる技術基盤と3Dプリンティング・マニュファクチャリングのノウハウを有しています。ブレークスルー製品を競争力のある価格で市場に投入してくるでしょう」とコメントしている。
AREVOの3Dプリンティングプラットフォーム「アクア」は、ロボットアーム式のレーザー3Dプリンターで、最大1立方メートルの造形物をプリントできる。素材はPEEKなどのハイエンド・エンジニアリングプラスチックや、カーボンファイバー複合素材などが利用できる。
AREVOは2013年設立。シリコンバレー発の本格的3Dプリンティング・スタートアップ企業として創業当初よりベンチャーキャピタルなどの注目を集めている。同社には日本のAGCも出資している。