3Dプリンティング・サービスビューロー大手の3Dハブズが、イギリス政府に従業員休業給付金の期間延長を申請した。同社はイギリス政府による従業員休業給付金を受給してきたが、新型コロナウィルスの感染拡大が収束の兆しを見せない中、給付期間の6か月の延長を求めた。
3Dハブズの共同創業者兼CCOのフィレモン・ショファー氏は、「従業員休業給付金のような政府による短期の支援策は重要です。給付金を受ける一方で、我々はモノづくりのやり方そのものを根本的に変える必要があります。デジタル技術は運輸、ファイナンス、コマースなどの産業セクターを大きく変えてきました。今度は製造業の番です。新たなサプライチェーンシステムを組み込み、ローカルマニュファクチャリングを基盤としたシステムを構築する必要があります」とコメントしている。
3Dハブズは、もともとは世界中の3Dプリンターをネットワーク化するビジネスを展開していたが、今日までに産業ユーザーを対象にした産業用3Dプリンティング・サービスビューローに業態転換している。同社は拠点を創業地のオランダからイギリスへ移転している。
従業員休業給付金は、イギリス政府が新型コロナウィルス対策として打ち出した対企業用経済支援策。従業員を解雇せず休業扱いにした企業に対し、一定の割合の給付金を支給する制度。これまでに多くの企業が同制度を利用している。