アメリカのメタル3DプリンターメーカーのVelo3Dが、2800万ドル(約30億2400万円)の資金調達に成功した。今回の資金調達により、同社が調達した資金の総額は1億3800万ドル(約149億円)となった。投資の詳細については明らかにされていない。
Velo3Dは、イーロン・マスク氏率いるロケットメーカーのスペースXに3Dプリンターを納入していることで知られている。スペースXの業績拡大に伴い、同社の売上も急拡大している。同社によると、同社は過去15か月間で1500万ドル(約16億2000万円)の売上を計上し、2900万ドル(約31億3200万円)の受注残を抱えているという。
Velo3Dの担当者は、「スペースXは、ロケット製造の初期の段階から3Dプリンターを活用してきました。現在までに、特にロケットエンジンの製造に3Dプリンターを活用しています。彼らはすでに次世代スターシップ宇宙船用エンジンの設計を始めており、3Dプリンターがさらに活躍することになるでしょう。従来では製造できなかったような形状のコンポーネントが、より多く製造されるでしょう」とコメントしている。
ロケットやロケットエンジンの製造に3Dプリンターを活用する機運は世界的に高まっている。スペックXの出身者らが立ち上げた別のロケットメーカーのリラティビティ・スペースも、ロケットの製造に3Dプリンターを活用し、製造コストと打ち上げコストを削減している。