GEが1万3千人の従業員をレイオフへ

GEが、グループ企業の従業員を含む社員1万3千人をレイオフする。レイオフの対象にはGE傘下のアディティブ・マニュファクチャリング企業のGEアディティブやGEアビエーションの社員も含まれると見られる。

新型コロナウィルスの世界的な感染拡大が続く中、GEのビジネスも大きな影響を受けている。特に航空業界と密接なつながりを持つGEアディティブとGEアビエーションは、航空会社の相次ぐ航空機発注キャンセルにより、多くの仕事を失う事態に陥っている。航空業界の業績回復見通しについては専門家の間でも意見が分かれていて、少なくとも数年を要するとする見方が少なくない。

GEは、2016年にドイツのハイエンドメタル3Dプリンターメーカーのコンセプトレーザーと、スウェーデンの同メーカーのアーカムを買収し、航空業界を含む製造業用3Dプリンターメーカーとしてのリーディングポジションを固めてきていた。

アメリカの航空業界団体によると、アメリカで新型コロナウィルスのパンデミックが始まった今年2月から、アメリカの航空会社は一カ月に100億ドル(約1兆700億円)から120億ドル(約1兆2800億円)の損失を出しているという。アメリカ政府は、航空業界の支援に580億ドル(約6兆2100億円)を投じているが、業界関係者の中には支援の効果は限定的だとする声が少なくない。