アメリカのロケット製造ベンチャーのスペースXの役員が、同じくアメリカのロケット製造ベンチャーのリラティビティ・スペースに入社する。
リラティビティ・スペースに入社するのはスペースXの役員を長らく務めていたザッカリー・ダン氏。ダン氏はリラティビティ・スペースの開発担当副社長に就任し、リラティビティ・スペースが開発中のテラン1ロケットの開発と運営を指揮する。
ダン氏は2007年にスペースXに入社。当初はロケットエンジンのエンジニアとして勤務し、同社の副社長就任後は同社のファルコンロケットの開発に貢献した。
リラティビティ・スペースへのダン氏の入社について、リラティビティ・スペースのティム・エリスCEOは、「ダン氏はロケットの開発と運営に関する豊富な経験を有しています。私が最も期待していることは、我々の業界全体が直面している最高度に複雑なエンジニアリング上の問題を解決する能力を発揮してくれることです」とコメントしている。
リラティビティ・スペースは、ロケット用部品の95%を3Dプリンターで製造していることで知られている。同社のテラン1ロケットは、競合他社のロケットよりも100分の1の数の部品で製造できるとしている。同社は2020年内のテラン1ロケットの初打ち上げを予定していたが、現時点までにスケジュールに遅れが生じているとしている。