カナダの3Dプリンター用メタルパウダーメーカーが3千万ドルの資金調達に成功

カナダの3Dプリンター用メタルパウダーメーカーが、3千万ドル(カナダドル、約2億7千万円)の資金調達に成功した。

資金調達を成功させたのはカナダのオンタリオ州オタワに拠点を置くエクイスフィア社。出資にはベンチャーキャピタルのHGベンチャーズの他、カナダ政府機関のカナダ持続可能開発技術局とカナダ事業開発銀行も参加した。出資額はHGベンチャーズ1千万ドル(約8億円)、カナダ持続可能開発技術局800万ドル(約6億4千万円)、カナダ事業開発銀行500万ドル(約4億円)、その他700万ドル(約5億6千万円)となっている。バリュエーションなどの出資の詳細は明らかになっていない。

エクイスフィアのケヴィン・ニックホールド社長兼CEOは、「HGベンチャーズの出資に加え、カナダ政府のサポートが得られたことに感謝しています。アディティブ・マニュファクチャリング市場が求める水準の製品を開発し、着実に提供してゆくことが可能になります」とコメントしている。

3Dプリンター用メタルパウダーは、カナダが国策として特に成長を後押ししていることでも知られている。カナダでは、エクイスフィアの他にパイロジェネシス社やAP&C社などのメーカーが3Dプリンター用メタルパウダーの製造を行っている。

エクイスフィアは2015年設立。「いかなるサイズ、いかなる形状にも対応できる」メタルパウダーの製造をミッションに掲げ、主に航空中産業ユーザーを中心に製品を供給している。