NASA傘下のベンチャー企業のメイド・イン・スペースが、本社をカリフォルニア州モフェット・フィールドからフロリダ州ジャクソンビルに移転する。運用管理、エンジニアリング、製造チームのすべてが移転し、同時に新地で新たに50人の新規スタッフを採用する。
広さ2万平方フィート(約562坪)の広さの新施設では、同社が進めている宇宙空間で3Dプリンティングを行うアーキノート・ワンなどのプロジェクトや、宇宙用ロボットの製造などが行われる。
メイド・イン・スペースのアンドリュー・ラッシュCEO兼社長は、「本社をジャクソンビルに移転することは、会社の長期的成長のための戦略的ステップであり、非常にエキサイティングな出来事です。フロリダでの我々のプレゼンスを広げることで、高度なスキルが求められる宇宙空間での仕事を拡張し、スペース・フロリダのような戦略パートナーとのアライアンスを強化することができます。そして、ワールドクラスの宇宙テクノロジーを持つ企業として、さらに成長することが可能になります」とコメントしている。
メイド・イン・スペースは2010年設立。同社は2016年に世界初の宇宙用3Dプリンター「ゼロ・グラビティ」をISS国際宇宙ステーションに設置したことで知られている。同社はこれまでに2台の宇宙用3Dプリンターを国際宇宙ステーションに設置し、パーツなどの各種のモノづくりを行っている。