https://www.bcn3dtechnologies.com/en/
スペインの3DプリンターメーカーのBCN3Dが300万ドル(約3億3千万円)の資金調達に成功した。出資したのはアキュラフィー4、JMEベンチャーキャピタル、ビクトリアなどのベンチャーキャピタル。資金はBCN3Dの3Dプリンター「シグマR193Dプリンター」の製造ライン拡張などに使われる。
BCN3Dはこれまでに全世界の販売パートナーなどを通じて5000台のシグマR193Dプリンターを販売してきた。同社の顧客にはBMW、サムスン、ルイヴィトン、日産、NASA、HTC、ALBAシンクロトロンといった有名企業が含まれている。
今回の資金調達をもって、同社は正式にCIM-UPCセンターからスピンアウトする。CIM-UPCセンターはカタルーニャ工科大学付属の研究開発機関で、主に各種のアディティブ・マニュファクチャリング技術などを研究している。BCN3Dは、これまではCIM-UPCセンターの学内プロジェクトとして運営されてきていた。
資金調達についてBCN3Dのザヴィアー・マルティネス・ファネカCEOは、「今回の資金調達により、市場ニーズに対応するための製造能力を大幅に強化することが可能になります。また、過去に生じていた製品の長いデリバリータイムを大幅に削減することも可能になります」とコメントしている。