http://www.arcam.com/technology/products/arcam-a2x-3/
GE傘下のメタル3Dプリンターのアーカムが、NASDAQストックホルム証券取引市場から上場廃止した。現地時間の1月26日が最後の取引日となった。
GEは2016年にアーカムの株式をTOBにより買収し、直近までに90%程度の持分を保有していた。スウェーデンの会社法に従い、残りの持ち分を買い取った上で上場廃止にしたという。
アーカムは1997年設立。独自開発したエレクトロン・ビーム・メルティング技術をベースにしたメタル3Dプリンターを製造している。アーカムのメタル3Dプリンターは航空宇宙、自動車、医療などの領域で広く使われている。
GEはアーカムとは別に、ドイツのハイエンドメタル3Dプリンターメーカーのコンセプトレーザーの発行済み株式の75%を取得し、傘下におさめている。
アーカムのNASDAQストックホルム証券取引市場からの上場廃止についてある業界関係者は、GEによる経営の自由度の確保と、アーカムのエレクトロン・ビーム・メルティング技術を囲い込む戦略が根底にあると推察している。
GEは3Dプリンティングを含むアディティブ・マニュファクチャリングの領域に、これまでに15億ドル(1,725億円)を投資してきている。