http://impossible-objects.com/
米イリノイ州に拠点を置く3Dプリンターメーカーのインポシブル・オブジェクツが、640万ドル(約7憶円)の資金調達に成功した。同社が調達した資金の総額は900万ドル(約9憶9千万円)となった。
シリーズAとなる投資ラウンドに参加したのはOCAベンチャーズ、DEAファンド・パートナーズ、メイソン・アベニュー・インベストメンツ、フイゼンガ・キャピタル・マネジメント、インフレクション・エクイティ・パートナーズなどのベンチャーキャピタル。バリュエーションなどの情報は公開されていない。
インポシブル・オブジェクツは2009年設立。カーボンファイバー、ケブラー、ファイバーグラス、PEEKなどの多様な高機能素材を造形出来る3Dプリンター「モデル・ワン」を製造している。
「モデル・ワン」は2018年度中のリリースが予定されているが、既にサービスビューロー大手のJabilや、ボーイングの子会社オーロラ・フライト・サイエンスなどが導入を決めている。
「モデル・ワン」はまた、今年のRAPID + TCT展示会のイノベーション賞も受賞しており、技術的に高く評価されている。
工業用ハイエンド3Dプリンターは現在、メタル系3Dプリンターを中心に普及が進んでいる。「モデル・ワン」のリリースによりメタル以外の素材を扱うハイエンド3Dプリンターの導入が進むと関係者は注目している。