http://www.thenorthernecho.co.uk/business/spotlighton/14101918.Stanhope_firm_s_work_ethic_keeps_the_Army_on_right_tracks/
イギリスの製鉄会社ウィリアム・クックが3Dプリンターに600万ポンド(約82億8千万円)を投資し、200人の雇用を守ったとして話題になっている。
同社が拠点を置くシェフィールドは19世紀から続く鉄鋼の町として知られている。しかし、近年の世界的な鉄鋼需要の低迷により同社の経営は悪化、特に中国やインドなどの新興国の追い上げが経営の厳しさに拍車をかけている。
同社が「投げられた最後のサイ」としている投資は、次世代精密鋳造技術と大規模3Dプリンティング技術へ集中して投じられた。大規模3Dプリンターは、同社によると、従来の工法の10倍のスピードで製造出来るという。
3Dプリンターへの投資は製造スピードを上げただけではなく、製造コストも大きく削減した。特に型枠の必要がなくなり、そのコストをそのまま削減出来たという。
ウィリアム・クックは1840年にグラスゴーにて設立。イギリスを代表する製鉄会社として歴史を刻んできている。現在の同社会長は創業者ウィリアム・クック氏の曾孫の子。