アメリカの3Dプリンター製造大手のスリーディーシステムズが、歯科用3Dプリンティング素材メーカーのバーテックス・グローバル・ホールディングスを買収した。同社によるM&Aとしては今年初のケースとなる。
バーテックス社は75年の社歴を持つ老舗企業で、80ヶ国に歯科用素材を供給している。同社は近年3Dプリンティング素材の開発を強化し、これまでに12種類の3Dプリンティング素材を開発、70ヶ国で使用認可を取得している。
同社の3Dプリンティング素材は歯科用モデル、ドリル用テンプレート、入歯、クラウン、ブリッジなどの作成に使われている。
同社買収に伴い、バーテックス・デンタルのCEOリク・ジェイコブ氏がワールドワイドビジネス担当マネージャーとしてスリーディーシステムズに入社する。
スリーディーシステムズは医療・歯科医療分野への進出を強化しており、今回のバーテックス社の買収もその戦略の一環と見られる。
今回の買収の詳細は明らかにされていないが、スリーディーシステムズの「非GAAPベースの収益に直ちに影響を与える」レベルであるとしている。