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ドイツのハイエンドメタル3Dプリンターメーカー、SLMソルーションズのマーカス・レクリンCEOが解任された。発表によると、同氏はCEOとSLMソルーションズの取締役会メンバーの任を同時に解かれた。
後任にはSLMソルーションズCFOのウェ・ボーガーシャウセン氏が就任した。レクリン氏解任の理由は明らかにされていない。
SLMソルーションズを巡っては昨年GEによる同社買収劇が業界の話題を集めた。SLMソルーションズに対してGEは7億3,300万ドル(約842億円)のTOB方式による買収オファーを行い、買収は当初成立するものと見られていた。しかし、SLMソルーションズの筆頭株主で投資ファンドのエリオット・マネジメントが買収に反対し、買収は不成立に終わっていた。
GEはその後、SLMソルーションズのライバル企業コンセプトレーザーとスウェーデンのアーカムを買収している。
GEによる買収が不成立に終わったSLMソルーションズは、昨年12月に2016年度業績見通しを下方修正し、特に同年下半期の業績見通しが不確実なものになったと悲観的に見ていた。今回のレクリンCEO解任の背景に同社の業績低迷が関係しているかは明らかにされていないが、業界関係者の一部ではGEによる買収不成立に伴う同社業績低迷が解任の理由になったと見ている。
レクリン氏はボストンコンサルティング、ベインキャピタルなどを経て2013年にSLMソルーションズに入社、CEOとしての契約を2018年6月まで残していた。