イリス・ヴァン・ヘルペンが3Dプリント・ウェディングドレスを作成

オランダの著名ファッションデザイナーのイリス・ヴァン・ヘルペン(Iris Van Herpen)が、3Dプリント・ウェディングドレスを作成・公開して話題になっている。ヴァン・ヘルペンが公開したのは精緻なデザインが施された純白のウェディングドレス。ブラジルの税理士マリアナ・パヴァーニ氏の依頼でデザイン・作成したという。

ウェディングドレスの作成に際し、ヴァン・ヘルペンは3Dボディスキャナーを使い、パヴァーニ氏の身体をボディスキャンすることから作業を開始した。デザインのベースとなるデータの取得には600時間要したという。また、デザインの実際の3Dプリンティングにはパリのサービスビューローを活用し、41時間かけて3Dプリントしたという。

ヴァン・ヘルペンは、「私にとってまさにドリームプロジェクトと呼ぶべきプロジェクトでした。3Dプリントファッションは、これまでに美術館やファッションショーのランウェイ上においてのみ存在していましたが、実際に生身の人間が彼女の人生で特別な日を祝うために着用する人類初の試みとなったからです。私自身にとっても非常に特別な出来事です」とコメントしている。

イリス・ヴァン・ヘルペンは1984年生まれのオランダのファッションデザイナー。職人による伝統的な手仕事と革新的なテクニック・素材を使ったクリエーションが持ち味で、世界的な知名度と実績を誇っている。