オーストラリアのスタートアップ企業が試着用実物大モデルを3Dプリンターで製造

オーストラリアのスタートアップ企業が、試着用実物大モデルを3Dプリンターで製造して話題になっている。

モデルを製造しているのはオーストラリアのテイラーズ・マーク社。大型3Dプリンターを使い、スマートフォンで3Dスキャンされた消費者の実物大レプリカを製造している。素材はコーンスターチ・フィラメントが使われ、99%生分解性だという。使用済みになったモデルは、リサイクルされて別のモデルの製造に使われる。

テイラーズ・マークでは、モデルによる製品の年間販売数を12,000点から13,000点と見込んでいる。

実物大モデルの製造を開始したことについて、同社共同創業者のデービッド・マクラーリン氏は、「取得した8つの特許により、テイラーズ・マーク以外にはこのサービスは提供できません。3Dプリンティング技術の革命により、我々に市場における理想的なポジションを与えてくれるでしょう」とコメントしている。

ファッション・アパレルの領域でも3Dプリンターの導入が進んでいるが、消費者の試着用実物大モデルが3Dプリンターで製造されるのは、このケースが世界初と見られる。同様のケースが今後頻発することが期待され、ファッションの領域での3Dプリンターの導入がさらに進むと見られる。