http://www.3ders.org/articles/20190204-danish-chef-kenneth-toft-hansen-wins-prestigious-bocuse-dor-competition-with-help-of-3d-printing.html
デンマークのシェフが3Dプリンターを使った料理でボキューズ・ドールで優勝し、話題になっている。
デンマークのスターシェフ、ケネス・トフト-ハンセン氏は、「フローラ・ダニカ」(デンマークの花)と名付けたムール貝の前菜を出品した。フローラ・ダニカには3Dプリンターで製造した型で作られたビートルート・フラワーのデコレーションが添えられた。なお、デコレーションの型はトフト-ハンセン氏の依頼を受けたデンマーク技術研究所が製造した。
トフト-ハンセン氏は、「3Dプリンターを料理に活用するというアイデアは、料理でナチュラルな表現をしたいという料理人の思いから生まれています。3Dプリンターを使うことで実際にそれが可能になっています。(3Dプリンターで作られた料理を見て)審査員の皆さんもユニークな形状に驚いたことでしょう。我々はテーブルに新たな一品をもたらしたのです。他のシェフ達も我々を真似してくるでしょう」とコメントしている。
ボキューズ・ドールは、2年毎の1月にフランス・リヨンで開催される世界最高峰の料理コンクール。大会名は創設者ポール・ボキューズの名からとられ、料理のオリンピックともいわれている。大会は各国の国内予選と大陸予選で争われ、勝ち抜いた24カ国のシェフがフランス本線に出場する。日本は1987年の第1回大会から参加しており、2013年に浜田統之シェフが3位入賞を果たしている。