Velo3DがスペースXとライセンス契約を締結

アメリカの大型メタル3DプリンターメーカーのVelo3Dが、イーロン・マスク氏率いるロケットメーカーのスペースXとライセンス契約を締結した。アメリカ現地メディアの報道によると、Velo3DはスペースXに自社のサファイア・メタルパウダー・ベッドフュージョン技術の利用許諾を与える見返りに、スペースXから500万ドル(約7億円)を受け取るという。

契約はノン・エクスクルーシブで、Velo3Dは引き続き自社のサファイアシリーズなどのメタル3Dプリンターを他ユーザーにも供給する。

Velo3Dのメタル3Dプリンティングシステムは、各種の先端3Dプリンティング用メタルパウダーが利用できるとされている。メタルパウダーの中には、NASAが開発したGRCop-2コッパーパウダーも含まれ、ロケットエンジンの製造などに使われている。

スペースXは、10年以上前からメタル3Dプリンターをロケットおよびロケットエンジンの製造に使用しており、コスト面における同社の競争優位性確保に活用している。多品種少量生産が特異な3Dプリンターは航空宇宙業界と相性が良く、スペースX意外にもリラティビティ・スペース、ラーンチャー、アリアングループなどのロケットメーカーもメタル3Dプリンターを活用している。