航空機製造大手エアバス傘下のエアバス・ディフェンス・アンド・スペース(エアバスD&S)が、アメリカの大手3DプリンターメーカーのスリーディーシステムズのDMPファクトリーソルーションを採用したとして話題になっている。エアバスD&SはDMPファクトリーソルーションを使い、同社が開発中の人工衛星OneSatの主要部品を製造するとしている。
DMPファクトリーソルーションは、スリーディーシステムズが開発したハイエンドメタル3Dプリンター。利用率を最適化して効率を最大化するように設計された機能特化型モジュールで構成されている。ビルドボリュームは最大500mm x 500mm x 500mmで、大型部品をシームレスに生産でき、優れた材料特性を備えた金属 3D プリントで高品質の造形を可能にしている。
スリーディーシステムズの宇宙防衛セグメント担当副社長のマイケル・シェパード氏は、「エアバスD&S社との長きにわたるパートナーシップは貴重なもので、通信用人工衛星を製造する仕事を同社と共に続けてゆきます。エアバスD&S社との初期の仕事は、人工衛星用RFフィルターの製造でした。今後はより優れた人工衛星を作るために、各種の「最初の部品」を生み出してゆきます」とコメントしている。