フォードがデスクトップ・メタルのP-1シリーズ3Dプリンターを導入

フォードがデスクトップ・メタルのP-1シリーズ3Dプリンターを導入する。デスクトップ・メタルは年内に新型3DプリンターのP-1シリーズとP-50シリーズをリリースするが、フォードはP-1シリーズのローンチカスタマーとなる。

P-1シリーズは造形サイズ200 X 100 X 40mmの小型3Dプリンターで、デスクトップ・メタルが独自開発したシングルパス・ジェッティング・テクノロジーをベースにしたバインダージェット3Dプリンター。造形スピードは毎時1350ccで、競合機種の100倍程度のスピードで造形できるとしている。デスクトップ・メタルは、P-1シリーズを大型のP-50シリーズ導入前のエントリーシリーズと位置付けている。

P-1シリーズの導入について、フォードの自動車リサーチ・テクノロジー担当ディレクターのシンシア・フラニガン氏は、「フォードは、1988年に開発されたばかりの(スリーディーシステムズの)SLA3Dプリンターの三番目のローンチカスタマーであったことからもわかる通り、3Dプリンターのアクティブユーザーです。今回もP-1のローンチカスタマーになりますが、そのことを大変嬉しく思っています。この新しいシステムが、フォードにおける自動車づくりでのメタル・バインダージェッティング技術活用の可能性を示してくれると確信しています」とコメントしている。

フォードは、デスクトップ・メタルの創業期から同社へ投資するなどしており、同社とは深い関係を維持してきている。