ポーランドの3Dプリンターメーカーのゾートラックスが、PEEK3Dプリンターをリリースする。今月24日にイギリスのバーミンガムで開催されるTCTショーで公開される。
ゾートラックスのPEEK3Dプリンターは15のセンサーを搭載し、温度、湿度、電力などをモニタリング、高い造形品質を確保している。ノズルは最大360℃まで加熱可能で、高温で溶融するPEEKに対応している。
現時点では価格などの情報は明らかにされていないが、関係者によると、競合他社製品よりも大幅に安く、ウルチメーカーの上位機種程度の価格になると見込まれている。
PEEK3Dプリンターは、ストラタシスなどの大手メーカーがハイエンドモデルを市場に供給しているが、最近は中国やトルコなどのスタートアップ企業が、比較的安価なモデルをリリースしてきている。
PEEKはスーパーエンジニアリングプラスチックの一種で、耐熱性、機械的強度、耐薬品性などに優れた熱可塑性高機能プラスチックとされている
ゾートラックスは2013年設立。独自開発したLPD(layer plastic deposition) ベースのFDM3Dプリンターを開発し、主にアメリカとヨーロッパを中心にユーザーを増やしている。