アメリカ空軍が、ストラタシスの3Dプリンターを航空機修理部品製造機械として承認した。
承認されたのはカリフォルニア州トラビス空軍基地に設置されたストラタシスF900 3Dプリンター。アメリカ連邦航空局(FAA)とアメリカ空軍先端技術・研修センターによる承認を受けた。
アメリカ空軍では、ストラタシスが開発したサーモプラスチック素材のUlterm9085を使い、輸送機C-5スーパーギャラクシーの非構造部品の製造などに利用するとしている。例としてC-5スーパーギャラクシー機内のトイレ用カバーを挙げ、それまでは発注から納入まで1年の期間を有していたものが、3Dプリンターで製造することでわずか73時間で製造できたとしている。
ストラタシスのUlterm9085は、エアバスの最新鋭機種A350XWBシリーズの内装用部品の製造にも使われている。
アメリカ空軍は3Dプリンターの導入を進めていて、トラビス空軍基地以外にデラウェア州ドーバー空軍基地でも3Dプリンターを導入、航空機用部品の製造などに利用している。アメリカ国防省は、アディティブ・マニュファクチャリング技術の迅速な導入を戦略目標に設定しており、アメリカ軍全体での3Dプリンターの導入が今後さらに進むと見られる。