アメリカ陸軍がスリーディーシステムズと共同で世界最大のメタル3Dプリンターを製造へ

アメリカ陸軍がスリーディーシステムズと共同で、世界最大のメタル3Dプリンターを製造するプロジェクトを開始する。1500万ドル(約16億5千万円)が投じられるプロジェクトは、「世界最大て最速、さらに最も精密なメタル3Dプリンター」の製造を目指すもので、造形サイズは 1000mm x 1000mm x 600mm になるという。

プロジェクトを担当するアメリカ陸軍将来コマンドのジョセフ・サウス・プログラムマネージャーは、「スリーディーシステムズのようなビジネスパートナーとの提携を強化することで、陸軍は即時対応性を強化できます。これまでは、パウダーベッド・レーザー3Dプリンターを実証的に使っていましたが、造形サイズが小さく、プリントスピードも遅く、コンバットスケールでの実用性は確保できていませんでした。(大型メタル3Dプリンターは)我々に重要なブレークスルーをもたらすと確信しています」とコメントしている。

大型メタル3Dプリンターの用途は明らかにされていないが、最前線で使われる各種の兵器の部品のオンデマンドマニュファクチャリングに使われるものと見られる。

アメリカ軍による3Dプリンターの導入は急速に進んでいる。アメリカ海軍も空母エセックスに3Dプリンターを搭載し、艦内でのオンデマンドマニュファクチャリングの実証実験を行っている。アメリカ空軍も、3Dプリンターで戦闘機の部品の製造などを行っている。